65歳と89歳のおばあちゃん - 介護奮闘記?

65歳の娘と89歳の母の介護(介助)にまつわるエピソードが中心です。年齢とともにきっと皆が経験する話を日記で書いていきます。時々普通の日記も。

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不治の病・・

母は、お風呂が大好きだった(つい最近までは)。夕食後間もなく入浴して、8時半には自室でのんびりしたいと……だから、今までずっと“一番風呂“。

 
できなくなった

そして、お風呂の準備は、最近まで唯一母の役目。時間がかかっても、できることはなるべくさせたいと母にさせていたことだ。

でも、ここ数日「やっぱりもうできない」と母。支え無しでは立っていられず、湯船のふたを動かしづらいのか。

それで、昨晩夕食時に、お風呂のスイッチを押すだけに準備することを話題にした。

母は、知らん顔。(聴力はすこぶる良いのに)

「聞いてる?」

「聞いてるわ。」 

この反応は何? でも、まただと我慢。

 

甘えている?

治療院から私が帰ったのは、8時半ごろ。いつもなら母は、入浴を終えてテレビを見ている時間。なのに、風呂にも入らず横になっていた。調子が悪いのかと心配するも、

「別に。」「入りたくない。」

私が出かけていて、お風呂にはいるように促さなかったからか。今日は、今年初めての最高気温34度で暑い日だったのに。

 
忘れてしまった・どうしてそうなる?

「今日から、スイッチ一つで入れるのに?」

と一言言ったのがいけなかった。

「そんなこと聞いていない?いつ言った?」と叫ぶ。夫も夕食時のことを話すも・・・。

 

「遅くなるから嫌だ。」と言う母のために、シャワーで済ますことにして、途中まではっていたお湯を止めた。

取りあえず、いつも使っているバスタオルや着替えを、脱衣場に置きに行った。そのとき、母の部屋から、

「タオル、なんでこんなとこに隠したの?」と叫ぶ声。?!

母は、なぜか押し入れを開けて、(近い将来デイの入浴サービスで使わせようとしまっておいた)バスタオルを手にしていた。

 

シャワーの準備をして、母の手を引いて脱衣場に連れて行った。

「湯もないのに入れと言うのか。」

「シャワーなんか風呂とは言わんわ。」

と怒鳴る母。

 

「早く寝たいからシャワーだけにすると言ったから、途中で湯をはるのをやめて連れて来たのに。」と私。

「言った?そんなこと知らない。」と母。

結局、お湯がはれるまで母を見張る。忘れて再び寝ないように。

 
分からない 混乱

母は、自分が言っていることやしていることがどんなことか考えられないようだ。私は、思い出させようと説明してしまうが、それがまたよくない。

母の「いちいちうるさい」「死にたいわ」口撃に火を着ける形に…。

 

母も、昔は、優しく賢く気配りのできる人だった。それが何という人になってしまったのだろう。高齢のせいで壊れたんだ。それももう治らない。

母の方が本当は辛いのだろうが、涙がこぼれる。

 

忘れてしまうこと

翌朝、やはり母は、何事もなかったかのように普通だった。「忘れてしまうこと=幸せ」かも知れない。できることなら、私も忘れたい。

夫が言った。

「老化は不治の病といっしょだな。治そうとか何とかしようと頑張ると、○○(私の名)みたいに苦しむことになる。辛いな。」