「迷惑かけたね」の一言
今朝、母は、昨日のことを何も覚えていなかった。寝ている時に、自分で頭の包帯やネットを外してしまったようで、枕カバーも血だらけ。「どうしてこんなに汚れているの?」
救急車のことも、粗相のことも、昨日1日でTシャツ(有松絞りの高価なもの)やズボンを2着ずつ台無しにしたことも話した。
病院から帰るとき、「早くっ、靴下はないのかぁ」と私に怒る母に、看護士さんが「救急で帰るのに、着替えや靴が用意されているって有り難いことですよ。」とたしなめながら靴下を履かせてくれたことも。母は、その時、血が乾いて固くなったTシャツと、下は、病院が履かせたオムツだけだったことも。
恥ずかしく嫌な思いをさせると思ったが、迷惑かけたの一言も無く、「私はそんなことをするはずがない」という顔でいる母に対して、黙っていられなかった。私の都合に合わせてくれた昔の仕事仲間8人(含現役5人)との会食もドタキャンせざるを得なかったし。
こういう自分にも腹立たしい。でも、母は、全て忘れているのだろう。