65歳と89歳のおばあちゃん - 介護奮闘記?

65歳の娘と89歳の母の介護(介助)にまつわるエピソードが中心です。年齢とともにきっと皆が経験する話を日記で書いていきます。時々普通の日記も。

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暗室での奮闘 (眼科精密検査)

眼科の検査には2時間ぐらいかかった。眼薬を変えながら、時間を置きつつ・・・。看護士の検査には付き添いは必要なかったが、医師の診察には3回付き添った。

 

「上見て~」「はい、右斜め~」「右横~」本来なら眼球を一周させて終わりなのだろうが、同じ方向で、医師の指示が3回は繰り返される。母の反応が鈍すぎるから。

そのたびに、「違うよ、右~」「僕を見ないで~」「下見てもいいけど、目をつぶったらだめ~」

看護士も、(初心者なのか、高齢者は初めてなのか知らないが、)方向を指示するペンライトをうまく使えず、医師は、こまめに「僕に光を当ててどうするの」「近づけすぎ~」「またぁ、まぶしくて僕が見えない」「こちらから差して」などと注意する。

そのうち、看護士は、ライトの操作に集中するあまり、母の頭を固定している手を離してしまう。そのたびに、母は顔を動かす。「顔はこっちを見ないで。首を回さないで。」「目の球だけこっちに動かして~」と医師はついに、看護士のペンライトをあてにせず、自分の指を立て始めた。

 

私は、奮闘している3人から、2.3歩離れた後ろで傍観者になっていた。まるでコントを見ているようで笑えそうだった。(診察室が暗くしてあってよかった。)でも、このまま続いてはさすがに申し訳ないので、母の頭を固定する役目をさせてもらった。やっと終了、診察室の電灯がついた。

 

それで、肝心な診断だが、左目が、緑内障で重度のようだ。「右目の視力は、1.0ある。緑内障の手術はハイリスクハイリターン。それに年齢的なこともある。来週、視野検査をしてその結果で決めましょう。」と言われた。

今日の母は、抵抗や否定する言葉は無く素直だった。きっと母が一番疲れたね。